英語のお勉強
寓話の迷い道 in 英語格言の森 その7

前回は犬のお話でしたから、今回は別の動物のお話を紹介しましょう。
−季節感はありませんが。


「思い上がったカラスとクジャク」


意味もなく思い上がったカラスが、クジャクの落とした羽を拾い上げ、それで自分を飾った。そして、そのカラスは自分の仲間たちを見下し、クジャクの群れに混じった。クジャクたちが、恥知らずなカラスから羽を奪い取り、くちばしでつついてカラスを追い出した。ひどい目に合ったカラスは嘆きつつ自分の仲間たちの元へ戻ろうとした。しかし、仲間たちからも追い出され、みじめな不名誉に甘んじることとなった。そのとき、見下していた仲間たちの一羽が言った。「もしお前が我々の居場所に満足し、自然が与えてくれたものを受け入れようと考えていれば、そもそも我々を侮辱しようとはしなかっただろうし、お前が不幸にもこうして拒絶されることはなかっただろう。」

類似のお話も色々ありますが、このお話が含まれる寓話集では、このお話に「他のモノで驕るなかれ」「己のモノで生活せよ」といったことが付されています。解釈としては非常に素直なものでしょう。

さて、このお話のうように人様のもので云々ということでは、
孔雀

からす


an ass in a lion's skin <虎の威を借る狐>


という言い方もあります、実は、この英語表現は寓話起源(「ライオンの皮を被った驢馬」)とも考えられるものですが、このお話のカラスの方が状況は悲惨です。というのも、狐(あるいは驢馬)の場合、いずれ化けの皮が剥がれるにせよ、とりあえず虎なりライオンなりの「威を借る」ことはできたわけですから。カラスの場合、それすらできていなかったわけです。

しかし、カラスにとってみれば、良かれと思って振る舞ったことでしょうし、それがこの結果では、

This is adding insult to injury . <これでは踏んだり蹴ったりだ>

とうことになりましょう。結局何が悪かったのか。仲間を見下したこともいただけませんが、やはり、そもそも人様のもので見かけだけ−というあたりでしょうか。

ところで、カラスはもともtも頭の良い鳥です。このお話で、拾った孔雀の羽を身に付ける役を負わされているのも、その点と無関係ではないはずです。しかし、

Every fox must pay his skin to the furrier. <才子才に溺れる>

頭がよくてもその使い道を誤ったら、どうしようもありません。事大にせよとは言いませんが、身の丈にあった振舞いを心掛けたいものです。

|英語のお勉強コーナーに戻る|