英語のお勉強
寓話の迷い道 in 英語格言の森 その4

ネズミと言えばネコのことが連鎖的に思い浮かびます。『不思議の国のアリス』では、ネズミがネコの話題を聞いただけで脅えます。あるいは、ネコの首に鈴をつけるネズミの話を聞いたことがあるかもしれません。さらに、仲良く喧嘩するのはトムとジェリー、ネコとネズミです。そうした両者の敵対関係は、古代人にもよく知られていたようで、次のような寓話が残っています。


「ネコとネズミ」


ある家にネズミがたくさん住んでいました。それをネコが知り、その家にやって来て、ネズミを捕まえて一匹また一匹と食べました。さて、続けざまに捕まえられたことから、ネズミたちは巣穴に入ってしまいました。ネコはもうネズミに手を出すことができなくなり、計略でもってネズミを誘い出さないと、と考えました。そこで、柱の横木にのぼり、そこにぶら下がって死んだふりをしました。すると、ネズミの一匹がネコの様子を覗き見て、こう言いました。「おいおいネコよ、もしお前が皮袋になったとしても、僕は近付く気にはならないね。」


ネコの計略は見事に失敗しました。なるほどネズミの用心深さがよく表われています。


Don't make yourself a mouse, or the cat will eat you.
<ネズミになったら、ネコに食べられちゃうぞ>



という言葉もありますが、この話ではむしろ、弱者とはいえ、ネズミはネズミで食べられるばかりじゃないぞ、ということになるでしょう。上の話ではこれといった対策をしているわけではありませんが、うまく事態が進展してネコを追い出すことができたならば、文字通りに


When the cat is away the mice will play.<ネコがいなけりゃネズミが遊ぶ>


という状況が生まれます。しかし、くつろいでいる間にネズミ算式に数が増えると...今度は戦いがネズミと人間の間に展開することになります。そのときに人間側の取るべき手法については、

Burn not your house to fright the mouse away.<ネズミを追い出すために家を燃やさぬように>

ということで、いくらネズミが煩わしくとも、穏当に(?)退散いただくのがよろしいようです。



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