英語のお勉強
寓話の迷い道 in 英語格言の森 その13



〜 1 〜
「炭屋と洗濯屋」

店を構える炭屋が、洗濯屋が近くに住みついたのを見て、訪ねていき、一緒に暮らそうと誘った。同居すれば、もっと親しくなるとか、ずっと経済的だとか、色々と理由を挙げたのだが、洗濯屋が遮って言うには、「それは私にはとてもできません。私が白くするものを、あなたは煤で汚すでしょう」


呉越同舟は成りたたない、というような話ですが、そうした混じり合わないものを

Oil and vinegar <油と酢>

英語では油と酢となっておりますが、つまりは水と油というわけでして、それらが仲良くしようにも、なかなかお互いにうまくいかないものです。そうしたものたちが本質的に完全に相容れないのかどうかは分かりませんが、実際には、そうした両者が対立することは少なからずあることでしょう。



〜 2〜
「イタチ」


イタチが鍛冶屋の仕事場に入りこんで、そこにあったやすりを舐めまわした。舌がこすれ、血が流れだしたのに、鉄を削りとっていると思って、すっかり舌をなくすまで、喜んでいた。

対立する両者が衝突し、ついには相手に勝ったと思うこともあるかもしれません。しかし、場合によっては

A man bent on gain cannot appreciate anything else. <鹿を追う者は山を見ず>

という状態で、大局を見失い、実は自分が損をしているのにそれに気付かない、という悲惨な状況に陥っていることもあります。目先のことに囚われたまま、結果として自滅していくわけです。単発的・突発的な争いならばともかくも、長期的な衝突の場合は、目先のことばかりでなく、もっと戦略的に思考する必要があります。



〜 3〜
「屋根の上の子山羊と狼」


子山羊が屋根の上に立ち、通りかかった狼を罵倒した。それに対して狼が言うには、

「罵倒しているのはお前ではなく、その場所だ」

この場合、足場が崩れると、子山羊は大変かわいそうな目にあいます。そうならないためにも、子山羊は自分がいる屋根が腐っていないかどうか、しっかり確認しておくべきです。

Least said, soonest mended. <言葉少なければ、災い少なし>

もし足場の確認を怠って余計なことを言っていたのであれば、自分から災いを招くことになります。けんかをして勝ったつもりになり、「勝った勝った」と騒いだ挙句――、なんてことも十分起こりうる話なのです。


さて、今回は趣向を変えてみましたが、とまれ、けんかをするならば、そして本当に勝ちたいのならば、時と場所そして相手を考えて、戦略的に物事を考えてみてはいかが、ということでした。まぁ、ただ騒ぎたいだけならば、別ですが。